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『手話ビジネス』
聞き慣れない言葉だと思います。 手話と聞いて「福祉」や「ボランティア」を思い浮かべても、「ビジネス」という言葉を連想する人は少ないだろうと思います。 そして、ビジネスと言っても手話で大儲けが出来るという話ではありません。私たち、シュアールグループは、手話を取り巻く課題多き環境をビジネスの手法で解決していこうと活動しています。 私たちは、その活動をわかりやすく「手話ビジネス」と呼んでいます。

ここで、私がシュアールグループを立ち上げるに至った経緯についてお話させて頂こうと思います。 私は大学で手話を学び始めるまで、聴覚障がい者に出会った事がありませんでした。 手話への興味は中学時代からありましたが、手話を学び始めたのは大学一年の時に自ら手話サークルを立ち上げてからです。 手話を始めてすぐに手話の表現の美しさに魅了され、手話の世界にのめり込みました。その直後、偶然にもテレビで手話のパフォーマンスをする機会を頂きました。 その経験から手話によるエンターテイメントの少なさに驚き、シュアールの前身となる学生団体を設立し、手話のバラエティー番組制作を始めました。 ろう者と一緒に活動を進める中で、手話環境を取り巻く、より複雑な問題に気付きました。同時に、ボランティアで行う活動の限界を痛感し、 より専門的に活動を行うために、ビジネスの手法を用いてこれらの問題と向き合う必要性を感じました。そこで、その学生団体を取り込む形で立ち上げたのが現在のシュアールです。私が大学二年の時でした。

「耳が聞こえない」がために夢や目標を諦める事のない社会。シュアールが目指すのはそのような社会です。聴者も聴覚障がい者も、多様な選択肢を同じように与えられた「対等」な社会を創りたいと考えています。

私たちシュアールの役割は、創業当初からの目的である、手話環境を取り巻く問題の根幹を「手話ビジネス」によって解決していく事です。発展が目覚ましいIT技術を駆使する事で、問題解決の新しい手法を作りだし、これまでにない角度からこの問題にアプローチをしています。従来の方法にとらわれることなく、これまでのアプローチと新たな仕組みを融合し、今までにないスピードで問題の解決を行っていきます。そして、聴覚障がい者と聴者が、自らの可能性を同じように広げ、共に活動できる社会を創造していきます。


2012年3月11日
シュアールグループ代表
大木洵人

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